死&ポップ

こんにちは。

 

まず初めに、タイトルを見て「お、死生観に関する記事でつか。興味深すぐる。」と開いてくださった方、期待させてしまってすいません。残念ながら死生観に関する記事ではありません。

 

今回は好きな漫画、映画についての記事です。

 

突然ですが作品によって命の重さってちがいますよね。作品のテーマによってその捉え方は様々です。「いかにしてこの病気の子を死なせるか」といったように死がゴールであり、それに至る過程を描いたものもあれば、人が死にまくって命軽すぎな作品もあります。そして私が言いたいのは命が軽い作品って最高ってこと。

 

一口に命が軽い作品と言いましたが、その中でも大きく2つに分けられると思います。

命は軽いが、死が軽いかそうでないか

ほとんど同じようにも思えますが、実際はかなり違います。

 

まず「命は軽いが死は重い」についてです。こちらには、例えば「はだしのゲン」などの戦争漫画、「神様の言うとおり」「ジンメン」などのデスゲーム系、パニックホラー系が分類されるでしょう。

どちらも人が死にまくります。やばい謎かけの答えみたいなことを言ってしまいましたが、どちらも命が軽く扱われている作品であっさりと人が死んでいくということです。

しかし、これらの作品において命の軽さ、人が死ぬことには意味があります。

戦争漫画でいえば、命を軽く描くことで戦争の残酷さなどのメッセージが込められ、デスゲーム、パニックホラーでは、非日常であるということ、恐ろしさを表現するためにそういう描かれ方がされていると読み取ることができます。

そういう作品もいいのですが私が好きなのは命軽い作品のもう片方

「命は軽く死も軽い」

人が死んでもそれに対してのリアクションが薄い。つまりポップに人が死ぬのって最高じゃないですか?

 

ここまでだらだらと御託を並べてきましたがここからが本題です。

私の好きなポップに人が死ぬ作品を紹介させろっていう記事です。今回は漫画と映画それぞれ2つずつ簡単に紹介させていただきます。

 

・転生ツラタニエン

「異世界なので?」という同人誌に掲載された、道満晴明先生による短編です。(私は漫画家を○○先生と呼ぶタイプの人間です。)
簡単に書くと女の子たちが異世界転生(?)して全員死ぬ話。道満晴明先生の漫画はデフォルメされたかわいいキャラに対して世界観がドライなのが特徴で、個人的には「ヴォイニッチホテル」が一番好きなのですが今回の記事の趣旨に合う「転生ツラタニエン」を最初に載せさせていただきました。女の子がサクッと死ぬ漫画が読みたい方は読んでみてはいかがでしょうか。
 
・ドロヘドロ
林田球先生によるダークファンタジーです。暗い世界観とは対照的にキャラクターが明るいため、人が死んでもかなり軽く流されることが多く全体的にカラッとした雰囲気になっています。変わったキャラクターが多く、幅広い性癖に対応できる作品にもなっています。個人的には恵比寿という女の子が不憫で最高なので、不憫な女の子が見たい方は読んでみてください。
 
・ベイビーわるきゅーれ
阪元裕吾監督による、殺し屋の女の子2人が主役の映画です。ノリが終始ゆるくて、主役2人のかなりどうでもいい会話やだらだらとした暮らしぶりがたくさん見られる映画でした。しっかりアクションするところもあるのですが、ゆるいノリのままサクッと人も殺すので最高です。見るといいと思います。
 
・グランドブダペストホテル
ウェスアンダーソン監督による映画です。テンポの良さ、どこをとっても絵になりそうな見た目の良さ、音楽、全てがめちゃめちゃマッチした最高な作品です。これは人が死にまくるわけではないのですが、途中の人が殺されるシーンが良すぎて載せました。テンポの良さに振り切っているため、周りの人間がかなり薄い反応をしてくれます。それが見たかった。是非見てください。
 
 
という感じでポップに人が死ぬ作品を簡単に紹介させていただきました。
これがこの世界のどこかにいるであろう同じような作品が好きな人間の元に届けばいいなと思います。で、そいつは同じような作品を私に薦めてくれ。なんとかして。
 
頼むぞインターネット。さようなら。
 
 
著者 森久保(新人)